請求書の一括メール送信ができるサービスと、必要なプラン
請求書の一括メール送信ができるサービスと、必要なプラン

10社ぶんの請求書ができあがりました。あとは10社の担当者へメールで送るだけです。請求書を1枚ひらき、宛先を入れ、件名と本文を書いて送信を押す。これを10回くり返します。

この10回を1回にするのが「一括メール送信」です。一括メール送信とは、請求書の一覧画面で複数の請求書にチェックを入れ、1回の操作でそれぞれの取引先へメールを送る機能です。

ここで注意しなければいけないのが、この機能はどのサービスにもあるわけではないということです。あっても、契約しているプランによっては使えません。7サービスの公式ヘルプを読みました。

※ 内容はすべて 2026年9月11日 に各社の公式サイト・公式ヘルプで確認したものです。比較サイトやアフィリエイト記事は根拠に使っていません。

この記事は請求書メーカー(複数の請求書を1画面でまとめて編集できるツール)をつくる過程で調べたものです。

一括メール送信ができたのは6サービス、できないのが1サービスでした

7サービスのうち6つに、複数の請求書をまとめてメール送信する手順が公式ヘルプに載っていました。載っていなかったのはINVOYです。

表の記号は次の意味で使います。○=公式ヘルプに手順が書かれている。×=できないと公式に書かれている。「―」=該当しない。

サービス一括メール送信必要なプラン
freee請求書スタンダード・アドバンス
Misoca記載は見つからず
マネーフォワード クラウド請求書ビジネス・パーソナル・パーソナルプラス
INVOY×
board記載は見つからず
MakeLeaps「個人プラン」「無料プラン」以外
ジョブカン見積/請求書スタンダード・プロフェッショナル

1回に選べる枚数の上限を書いていたのは2社です。

一度に選択できる帳票数は最大100件です。(マネーフォワード クラウド請求書)

※一括に送信できる件数は最大25件までです。(ジョブカン見積/請求書)

ジョブカン見積/請求書の25枚は、いったん下書きとして保存したメールを下書き一覧で選ぶときの数です。残り4社のヘルプには、探した範囲で枚数の上限が書かれていませんでした。

一覧画面から複数の帳票をチェックして、郵送(請求書のみ対応)・メール送信・PDFダウンロードなどの操作を一括で行うことができます。(Misoca)

Misocaは請求書の一覧でチェックを入れ、メール送信を選ぶだけです。

boardには、宛先がまとまる仕組みがあります。

複数の対象を選択してメール送信する場合、以下の組み合わせが同じ場合は「同じ宛先」と判断され、1通に同封されます。(board)

boardで同じ取引先の請求書を2枚選ぶと、メールは2通ではなく1通になり、2枚とも同じメールに入ります。

できないと書いていたのはINVOYです。

できません。郵送代行サービス、メール送信ともに同じ宛先への一括送付はできません。(INVOY)

メール送信機能は、各帳票1枚につき「1度のみ」ご利用が可能です。(INVOY)

INVOYは請求書1枚につきメールを1回送るところまでです。 送ったあとに同じ請求書を送り直すこともできません。

使えるのは、いちばん安いプランではありませんでした

プランの条件を公式に書いていたのは4サービスです。4社とも、いちばん安いプランは対象から外れていました。

※「一括メール送信」機能は、「ビジネスプラン」「パーソナルプラン」「パーソナルプラスプラン」をご契約の事業者のみ利用できます。(マネーフォワード クラウド請求書)

同社の個人事業主向けプランは3つです。いちばん安いパーソナルミニは、料金ページによると年払いで月900円(税抜)。このパーソナルミニだけが、一括メール送信の対象に入っていません。

freee請求書:スタンダードプラン・アドバンスプラン(freee請求書)

freee請求書の無料プランは、この2つに入っていません。さらにfreeeの料金表には、基本料金とは別に「送信料金」という行があります。 1枚ずつ発行するときの送信料金は3プランとも0円です。一括発行の送信料金は、無料プランが「-」、スタンダードとアドバンスが「4,750円/月~」です。

freee請求書で一括送付を使うと、基本料金の月1,980円に送信料金の月4,750円が加わります。合計は月6,730円からです(スタンダードの年払い・税抜)。一括で送るかどうかで、支払う額が3倍以上変わります。

トライアルプラン使用不可(ジョブカン見積/請求書)

ジョブカン見積/請求書は、お試し期間中は1枚ずつしか送れません。一括送信を試してから契約する、という順番は取れません。

※複数書類送付、外部PDF/Zipファイルの送付、PDF一括追加機能は「個人プラン」「無料プラン」以外のご契約プランの方が対象です。(MakeLeaps)

MakeLeapsは、個人プランと無料プランでは使えません。

Misocaとboardのヘルプには、一括メール送信にプランの条件が書かれていませんでした。ただしMisocaの無料プランには、月に作れる請求書が「10通まで」という上限があります。

送信ボタンを押す前に、登録しておくものがあります

一括メール送信は、宛先とメールの文面をあらかじめ登録しておくことが前提の機能です。 1通ずつ本文を書き分ける使い方はできません。

freee請求書は、取引先の登録が終わっていないと先へ進めません。

取引先マスタで送付方法や送付先が設定されていない取引先がある場合は、その旨のメッセージが表示されます(freee請求書)

メール送付の場合、デフォルトに設定されているメールテンプレートで、送付されます。(freee請求書)

取引先マスタとは、取引先の情報をまとめて登録しておく画面です。freee請求書では、ここに「請求書の送付方法」とメールアドレスを先に入れておきます。 本文は、あらかじめ選んである1つのテンプレートが全社に使われます。

ジョブカン見積/請求書は、必要な準備を3つ挙げています。

一括送信機能を利用する場合、あらかじめ以下の設定が必須となります。(ジョブカン見積/請求書)

※件名・本文が空のメールテンプレートは使用できません。(ジョブカン見積/請求書)

3つとは、請求書1枚ずつに宛先を入れておくことと、件名と本文の入ったテンプレートを作っておくことです。必要ならファイルの添付も先に済ませます。請求書を作る段階で宛先まで入れておかないと、一括送信の画面へ進めません。

各社の内容をまとめると、一括メール送信は同じ文面を何社にも送ってよい仕事のための機能です。取引先ごとに本文を変えたいなら、結局1枚ずつ送ることになります。

毎月おなじ請求書を自動で作る機能が送信までやってくれるかは、定期請求はどこまで自動になるのかを調べた記事に書きました。毎月おなじ取引先へ金額だけ変えて出す手順は、毎月、金額だけが違う請求書を10社分つくる記事にまとめています。PDFをダウンロードして自分でメールに添付する場合は、請求書をまとめてPDFで出す記事に一度に選べる件数をまとめました。

私たちがつくっているものの話

ここからは自分たちの話なので、興味がなければ読み飛ばしてください。

私たちが作っている請求書メーカーに、一括メール送信の機能はありません。 できるのは、10社ぶんの金額を1画面に並べて打ち込み、まとめてPDFに出すところまでです。送る作業は、ふだん使っているメールソフトで行っていただきます。

ですから、1回の操作で10通のメールを出したい人には向いていません。 その場合は、この記事で挙げたサービスの有料プランを契約するほうが早いです。

PDFまでにしている理由は2つあります。1つは毎月の料金がかからないようにするため、もう1つは、メールの文面を1社ずつ変えたい人がいるためです。私たちが向き合っているのは、送る通数は多くないけれど、毎月の金額を打ち込む作業に時間がかかっている人です。

複数の請求書を、1画面でまとめて編集できるツールをつくっています

取引先ごとの請求書を1画面に並べて、その場で金額や明細を直せます。直したらまとめてPDFに出力。URLを開くだけで使えて、インストールもログインも要りません。月額はかからない買い切りで、インボイス制度の記載事項に対応したPDFを出力します。

請求書メーカーの詳細と無料デモを見る

モニター価格 10,000円(税別)・先着5名様まで/購入前に実際に触れるデモをご用意しています

この記事で参照した公式ページ(すべて2026年9月11日確認)

※ 仕様やプランの条件は変更されることがあります。契約する前に各社の公式ページで最新の記載をご確認ください。