定期請求はどこまで自動になるのか|作成までか、送信までか
定期請求はどこまで自動になるのか|作成までか、送信までか

毎月1日になったら請求書ソフトを開いて、先月とおなじ請求書をもう一度作る。取引先が5社あれば、5回くり返す。

請求書ソフトには、これを省くための機能があります。「毎月1日に、この内容で請求書を作る」と一度だけ登録しておけば、あとは毎月かってに請求書ができあがる、というものです。呼び名は会社ごとに違い、定期請求/自動作成予約/毎月自動作成などと言います。

ただ、ここでつまずきやすい点があります。請求書ができあがることと、それが取引先に届くことは、別の話です。6サービスの公式ヘルプを読み比べたところ、できあがった請求書を自動でメール送信すると書いていたのは1社だけでした。どこまでを機械がやり、どこから先が自分の操作なのかを、公式の記述のまま並べます。

※ 内容はすべて 2026年9月4日 に各社の公式サイト・公式ヘルプで確認したものです。比較サイトやアフィリエイト記事は根拠に使っていません。

この記事は請求書メーカー(複数の請求書を1画面でまとめて編集できるツール)をつくる過程で調べたものです。

自動になるのは「作成」まで、が基本でした

6サービスとも、請求書を作るところまでは自動になります。 そのあと取引先へメールで送るところまで自動になると書いていたのは、Misocaだけでした。

6サービスの線引き

表の記号の意味です。○=登録しておけば自分は何もしなくてよい。△=その日が来たら自分でボタンを押す。×=ヘルプに「自動では行わない」と書いてある。

サービス機能の名前請求書を作る取引先へメールを送る
Misoca自動作成予約○(設定すれば送る)
freee請求書作成予約×
マネーフォワード クラウド請求書毎月自動作成記述を確認できず
INVOY自動作成予約別の機能であらためて予約する
board定期請求の案件記述を確認できず
MakeLeaps作成予約×

いちばんはっきり書いているのはfreee請求書でした。

取引先へのメール送信は自動では行いません。(freee請求書)

請求書はできあがるが、送るのは自分だ、ということです。

MakeLeapsは、請求書を作るところまでも自動ではありませんでした。

作成予約を設定した請求書は、設定したタイミングになると[請求作業]へ表示され、ワンクリックで書類を作成することが可能です。(MakeLeaps)

「請求作業」は、MakeLeapsの中にあるこれから作る書類の一覧画面です。予約した日が来ると、この一覧に出てきます。作るボタンは自分で押します。

送るほうも同じでした。

※この時点では送付依頼は作成されていません。必要に応じて送付操作、または送付ステータスの変更を行ってください。(MakeLeaps)

「送付依頼」は、郵送やメールをMakeLeapsに頼む指示のことです。作ったあとで送る指示を別に出さないと、何も出ていきません。

同じ「作成予約」という名前でも、毎月なにもしなくてよいものと、毎月ボタンを押すものがあります。

表の「記述を確認できず」は、できないという意味ではありません。探した範囲のヘルプに書かれていなかった、という意味です。

作られた請求書は、そのまま出ていくわけではない

自動で作られた請求書は、いったん自分のところで止まります。各社に共通していたのは、できあがったことを自分にメールで知らせるという作りでした。

作成予約で請求書が作成(あるいは作成失敗)されると、メールで通知されます。(freee請求書)

Misocaにも同じ通知があります。届く先は取引先ではなく自分です。

取引先へ自動で送れるMisocaでさえ、最初の状態では送りません。

未設定の場合は、メール送信を行わない設定になっています。(Misoca)

定期請求を登録しただけでは、取引先には何も届きません。 自動作成は毎月の作業をなくす機能ではなく、作り忘れをなくす機能でした。

送信まで自動にするには、何が要るか

Misocaなら、2つ設定すれば取引先へ自動で届きます。ほかの5サービスでは、確認できた範囲では届きませんでした。

自動作成予約で作成した請求書を、設定された取引先のメールアドレスに自動でメール送信することができます。(Misoca)

必要なのは2つです。取引先のメールアドレスをMisocaに登録しておくことと、自動作成予約の画面でメール送信を「する」に切り替えること。切り替えた覚えがなければ、上の引用のとおり送られていません。

INVOYは、作る予約と、送る予約が別々でした。作るほうは時刻まで決まっています。

請求書は当日午前6:00に自動で作成されます。(INVOY)

送るほうは、あとから別に予約します。

翌日以降の日付をカレンダーで選択することができます。なお、メールは設定した日付のAM 9:00から順次送信されます。(INVOY)

選べるのが翌日以降なので、朝6時にできた請求書を、その日のうちに送る予約は組めません。

freee請求書には、登録できる予約の数に上限がありました。

freee会計のプラン未契約、個人スタータープラン、ひとり法人(または旧ミニマムプラン)は作成予約を1件のみ有効にできます。(freee請求書)

1件は、取引先1社ぶんです。 毎月請求する相手が2社いる時点で足りません。

マネーフォワード クラウド請求書の「毎月自動作成」も、個人向けは2つのプランだけが対象です。いちばん安いパーソナルミニは、その一覧に入っていません。 使えないと書かれているわけではなく、名前が挙がっていない、という状態です。

毎月おなじ金額でないと使えないのか

金額が変わっても使えます。ただし、変わった金額を入れるのは自分です。

多くのサービスは、毎月おなじ内容であることを前提にしています。マネーフォワード クラウド請求書は「同じ内容の請求書を決められた周期で定期的に作成できます」と書いています。

はっきり例外だと書いていたのはboardでした。

定期請求は「間隔が定期的」というだけで、定額である必要はないため、月々の金額が固定でない場合でも利用できます。(board)

boardでは各月の請求書が別々に分かれていて、月を選んで開けば、その月だけ金額を直せます。自動になっているのは日付だけで、数字を直す作業は毎月残ります。

日付のほうにも、注意書きがありました。

「請求日」と「作成日」は同一の日付が設定されます。(マネーフォワード クラウド請求書)

請求日を月末にしたければ、請求書ができあがるのも月末です。早めに作っておく、という使い方はできません。

取引先が何社もある場合の回し方は、別の記事に分けています。複数の請求書を1画面で一括編集する方法と、CSV一括作成の手順を4サービスで比べた記事をご覧ください。

毎月おなじ取引先へ、金額だけを変えて出す場合の手順は、毎月、金額だけが違う請求書を10社分つくる方法を各社で並べた記事にまとめました。この記事は自動作成がどこまでやるかの話で、そちらはコピーして金額を入れる操作の話です。

できあがった請求書を一覧からまとめてメールで送れるかどうかは、請求書の一括メール送信ができるサービスと、必要なプランを調べた記事にまとめました。この記事は毎月の作成が自動になるかの話で、そちらは手元にある複数枚を1回の操作で送れるかの話です。

私たちがつくっているものの話

ここからは自分たちの話なので、興味がなければ読み飛ばしてください。

定期請求が代わりにやってくれるのは、2つです。ひとつは、その月の請求書を出す時期が来たと知らせること。もうひとつは、取引先名・品目・金額を一から打ち込まずに済むことです。前の月とおなじ内容が入った請求書が、用意された状態で出てきます。

残るのは、そのあとです。できた請求書を開いて、金額を確かめて、直して、送る。ここはどのサービスでも自分の手作業です。

そこで私たちは、この「毎月開いて直す」作業を短くすることにしました。取引先10社ぶんの請求書を、10画面ではなく1画面に並べます。 金額や明細はその場で直せて、直し終わったらまとめてPDFに出力します。

毎月まったく同じ金額を決まった日に送るだけなら、Misocaの自動メール送信のほうが向いています。私たちがつくっているのは、金額が毎月変わるので、結局は毎月ぜんぶ開いて直すことになる人のための道具です。

複数の請求書を、1画面でまとめて編集できるツールをつくっています

取引先ごとの請求書を1画面に並べて、その場で金額や明細を直せます。直したらまとめてPDFに出力。URLを開くだけで使えて、インストールもログインも要りません。月額はかからない買い切りで、インボイス制度の記載事項に対応したPDFを出力します。

請求書メーカーの詳細と無料デモを見る

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この記事で参照した公式ページ(すべて2026年9月4日確認)

※ 仕様やプランの条件は変更されることがあります。設定する前に各社の公式ページで最新の記載をご確認ください。